HOME-メールマガジン080902
【これでいいのだ。】
昭和を代表する漫画家。
あのトキワ荘の住人でもあった赤塚不二夫氏が亡くなりました。
タレントのタモリさんが弔辞を読み上げたこと。
「わたしもあなたの作品のひとつです。」
などの感動的な言葉。
また、あのとても長い弔辞が白紙であったこと。
話題になりましたよね。
天才バカボンを読んだことのない人でも、バカボンのパパの名言
「これでいいのだ。」
を知らない人は、おそらくいないでしょう。
赤塚ギャグ漫画の3大傑作である
「天才バカボン」
「もーれつア太郎」
「おそ松くん」
これらを文庫化した竹書房の漫画文庫シリーズの総発行部数が、280万部に達しました。
まだまだ需要があると、同社は、一挙に50万部の増刷に踏み切りました。
これは異例のスピードですよね。
北京オリンピックの開催もあり、まだテレビ等では、赤塚氏を偲んでの特集番組等はなかったように思います。
ですから、メディアに煽られて、購入したとも思えません。
どんな年齢層の方々が購入しているのでしょうか。
小学生の頃、リアルタイムで体験した世代だけとは限らないような気がするのです。
テレビアニメしか知らない世代にも購入者はいるかも知れませんね。
テレビアニメでは、若干、毒気が抜かれています。
もちろん、奇天烈なキャラクターは次から次へと出てきて、それなりに刺激的ではあるのですが、漫画を読むと、明らかに「間」が違うんですよね。
それから「シュールな笑い」というのも更に感じます。
今でこそ、お笑い芸人が、「シュールな笑い」をゴールデンタイムのお笑い番組でやっていたりしますが、当時は画期的なことではなかったのでしょうか。
「シェー」という必殺の一発ギャグもありつつ、シュールもある。今の笑いに通じるところがあり、若い世代も読んでいるのではないでしょうか。
赤塚不二夫ブームが再び到来か?
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