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【大阪 聖域なき歳出削減と向き合う】
大阪府の橋下徹知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)が作成した財政再建案に関するニュースが、毎日のように報道されています。
PT案(財政再建案)への反発は強く、改革を成し遂げるのか、混乱を招くのかといった報道の中、
現在の状況ではただ混乱を招いているようにしか思えませんよね。
特に、
「聖域なき歳出削減」
が必要として、
オーケストラへの補助金打ち切りや、世界的に評価が高い国際児童文学館、スケートリンクがある臨海スポーツセンターの廃止、上方演芸資料館(ワッハ上方)の移転などを打ち出しています。
文化施設の廃止・統合には、関係者が、
「文化の切り捨て」
と猛反発しています。
署名活動はもちろんのこと、大阪のメーン・ストリートである御堂筋で、文化行政の重視と廃止撤回を要求訴えるパレードもしました。
また、日本相撲協会の北の湖理事長が、大阪府立体育会館の売却をしないことを求め、知事のもとに陳情に訪れる等、大阪の各地で市民運動が起き、自分達の施設を守ろうとしています。
果たして混乱を招いているだけでしょうか。
良いことなのかどうかのはは分かりませんが、少なくとも、橋下知事は、
今ある施設が本当に大切なのか、府の補助金を受け運営していく価値のある施設なのか、府民に問いかけているのではないのか?
と思います。
閉鎖されるかも知れないという状況になって初めて、人に問われて初めて、
利益の追求や経費の削減に向き合ったのでは?
とも思っています。
全ての施設を存続しないわけではないと思いますので、大阪府民でない方も、今一度考えてみて下さい。
例えば無料で本が借りられるということの幸せを。
当たり前のことだと思っていてはいけないですよね。
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