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【東京 携帯電話を集める】
東京都が、使われなくなった携帯電話の回収事業に、都道府県としては初めて参画することを発表しましたね。
携帯に残されたチタンやパラジウムなどの「レアメタル(希少金属)」のリサイクルが目的です。
レアメタルは世界的な需要の増大で、安定調達が難しくなっています。
日本国内に採掘可能なレアメタル資源はなく、ほぼ全量を海外から輸入していたのですが、世界最大の供給国である中国の輸出規制強化の影響を受け、資源確保が一段と難しくなっているのです。
そこで日本は得意とするリサイクル技術により、資源確保を目指したのです。
秋田県大館市は, 2006年12月から2007年3月まで, 東北大学, 経産省, DOWAエコシステムなどと共同で, 携帯電話やデジタルカメラなど小型電子機器の回収実験を行いました。
「捨てないで!それも大切な資源です」
と、携帯電話やゲーム機、ACアダプターなどの使用済み小型電子機器を回収するため、人口約8万人の市内に約3万5000部のビラが配布されたのです。
「携帯電話100グラムでは資源にならないが、1トン集めれば十分資源になる」
と、この実験を主導する東北大学の白鳥寿一教授は説明しました。
3カ月間で集まった小型電子機器は、なんと4トン。
1200万人超の人口を抱える都が回収に参画すれば、急務の課題であるリサイクル促進に弾みがつきそうですよね。
問題は、使用しなくなった携帯電話を、
目覚まし時計として使用しているから
メールや写真を思い出として残しておきたいから
等々の理由で、手元に置いている私たちですよね。
そんな私たちのために、都は、協力した都民への謝礼や景品の提供を企業などに働きかける方針だそうです。
みなさんも、もう使わなくなった携帯電話が家にあるならば、是非リサイクルにご協力を!
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