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【明治と昭和と平成と】
4月29日が何の日か、みなさんご存知ですか?
「みどりの日」とか、いまだに言っていませんか?
言うまでもなく、この日は昭和時代の「天皇誕生日」でしたね。
昭和天皇が崩御された後、いったん「みどりの日」とされましたが、
激動の「昭和」という時代や、昭和天皇を偲ぶため、昨年から「昭和の日」となりました。
私は、個人的に、この「昭和の日」と言うネーミングに好感を抱いています。
さて、11月3日は「文化の日」ですが、元々は、明治天皇のお誕生日でした。
明治時代には、「天長節(天皇誕生日)」として祝日でしたが、大正時代に祝日とはならなかったのです。
しかし、明治天皇を慕う多くの国民の声を背景に、昭和2年に「明治節」として復活したのです。
昭和20年(1945)の敗戦により、明治時代に、文化が飛躍的に進んだことを踏まえて「文化の日」と命名されたのです。
こうしてみると、「昭和の日」と「文化の日」の制定の過程は良く似ている事に気がつきませんか?
ただ単に、天皇誕生日と言うだけでなく、
「明治」と言う時代、「昭和」と言う時代を、生き抜いて来たと言う自負、
その思い入れからか、忘れたくない、忘れてはならない日々と言うべきなのか、
とにかく、国民にとって残しておきたい記憶であることには間違いないのでしょうね。
敗戦から奇跡的な復興を成しとげ、高度経済成長を経験した人々にとっては、
「昭和」という言葉を聞くだけで、力がみなぎってくるような、そんな感覚を得るのかも知れませんね。
平成の世を生きる私たちは、先輩方の思いを頭で考え、体で感じ、日々、一生懸命でありたいですね。
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