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【真央ちゃんが教えてくれたこと】
フィギュアスケートの世界選手権で浅田真央選手が初優勝を飾りましたね。
ビデオリサーチの調べによると、
浅田選手の優勝が決まった直後の場面で、視聴率の瞬間最高は33.3%を記録したそうです。
どれだけ多くの人が浅田選手に声援を送ったことでしょうか、
どれだけ多くの人が、最初のトリプルアクセルの転倒で大きな溜め息をついたことでしょうか、
そして演技が終わる頃には、
その転倒を忘れさせてしまう程の美しい演技に、どれだけ多くの人が魅了されたのでしょうか。
浅田選手はジュニアの頃から、天才少女として数々のタイトルを穫ってきました。
シニアにあがっても、常に勝つことが当たり前のように思われてきたのです。
ただ、どんなスポーツでもそうですが、ジュニア時代に天才と呼ばれていても、大成する選手は一握りなのです。
トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんのコメントが印象的でした。
「フィギュアスケートは本当にメンタルな競技。直前練習まで万全なのに 氷に立った瞬間に氷が遠いと感じたり、踏み切る瞬間に気持ちが萎えたり。まるで運のような部分があり、コントロールできる人は、まずいないと思う。ただ言えるのは、浅田さんのように子供時代から天才で、何も考えずに跳べていた選手は、大人になって精神的に成長し、自分をコントロールする必要が出てきた時に、なかなか本番で自分の実力まで届かなくなる人が多い。」
これは、私の日常生活でも同じことが言えるなと思ったのです。
何も考えずにできていたことが、自分をコントロールしなければならなくなるとかえってできなくなる。
そんな時、
「いつもだったらこんな失敗するわけがないのに」
と、その失敗に腐りがちになってしまうけれど、ちょっと離れた所から自分をみて、
「あぁ、こんなちっぽけな失敗にくよくよしないで、次に行こう。」
と、冷静に、前向きに考える力、それが成功を掴む一歩になることを、浅田選手に教えて貰えたような気がします。
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