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【少年3人が南太平洋50日漂流】
という記事を見つけました。
これは、南太平洋のニュージーランド領トケラウ諸島沖で、
ボートに乗ったまま消息を絶っていた14歳〜15歳の少年3人が、
偶然通りかかったマグロ漁船によって約50日ぶりに発見、保護されたというもの。
3人はトケラウ諸島の先住民で、
10月5日にアタフ島を出港したまま、
11月24日に約1300キロも離れた、
フランス領ウォリス・フツナ諸島沖の海上で発見されたとのことです。
漂流していたその50日間は、
ボートにたまった雨水を飲んだり、
魚やカモメを捕まえて生で食べで空腹をしのいだそうで、
救出されるまでの数日間は、
雨が降らなかったため、海水を飲んでいたらしく、
救出された当時はやせ細っていたものの比較的元気で、
船内で点滴を受けるとすぐに旺盛に食欲をみせたそうです。
まるで、映画にでもなりそうなこのニュース。
実は、南太平洋の無人島へ漂流するといった内容の映画があります。
トム・ハンクス主演のキャスト・アウェイという映画。
この映画のなかでトム・ハンクス演じる主人公も
無人島へ漂流し50日ではきかない3年ほどの歳月を過ごし、救出され、
漂流する前の慌しい現実社会へ戻るのです。
救出された、
それでハッピーエンドではなく、
現実社会で生きることの新たな難しさを感じていく主人公
例えば、無人島では、
あんなにも生きることに毎日知恵を振り絞っていたのが、
慌しく、ただしなければならないことをこなす毎日を生きている現実。
あんなにも食べ物を一生懸命探して捕獲していたのが、
たくさんの食べ残しを目の当たりにする日々。
今回ニュースになった少年たちは、
もともと南太平洋の島の先住民ということで、
トム・ハンクスが演じた彼と同じような感情はないかもしれないですが、
命をかけて生きた50日間は、
きっと彼らの生涯に何かを残した気がします。
そんな経験を私たちが一生のうちで経験することはないと思います。
でも、だからこそ考え、心に留めておきたいと思います。
そして、
ただ毎日を過ごすのではなく、
しっかりと生きたいなと思います。
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