カテゴリー: インタビュー

  • 看護研究素材のインタビュー 対面とオンラインでは何かが違う

    コロナが少し収まってきたからでしょうか。

    今月に入って、看護の研究分野のお客様から、研究素材となるインタビューのテープ起こしのご依頼が多くなってまいりました。

    お客様方の研究活動も少しずつ活発になって何よりですね!

     
    興味深いのは、最近のご時世ですので、インタビューも対面の場合とZOOMなどを用いたオンラインの場合と、両方のパターンがあります。

     
    このことで気が付いたのですが、新人の看護師さんに対面でインタビューをする内容と、オンラインでインタビューをする場合とで、少しインタビュアー(聞き手。たいてい看護学の先生)もインタビューイ(若手の看護師さん)も、なんとなく、対面インタビューのほうが自由に話していて、オンラインのほうが、自由ではないということではないのですが、どこか不自然さを感じました。

     
    その不自然さは何なのか、少し日数が経ってから分かりました。

    オンラインの場合、両者ともどことなく遠慮がちに話している

    んです。

     
    遠慮がちになるとすれば、実際に対面している場合だと思いきや、じつはオンラインでのインタビューのほうがお互い、どことなく気を遣っていると言いますか、遠慮をしています。

     
    これは私の予想なのですが、

    ノートパソコンでZOOMやスカイプなどのテレビ会議システムを使う場合、モニタの上にカメラが付いています。ちっちゃい穴が空いていて、そこにカメラが内蔵されています。

    つまり、自分とカメラが近く、画面には自分の顔が結構大きく映し出されるわけです。

    それは相手もノートパソコンを使っていれば同じです。けっこう近く感じるくらい、大きく映し出されます。

    ちなみにデスクトップPCの場合は、少し離れたモニタの上部にウェブカメラを付けますので、わりと遠いんですね。

     
    つまり、

    どことなく遠慮がちなのは、両者とも顔がとても近く感じて、それでちょっと無意識かもしれませんが気恥ずかしくなって遠慮している

    ように見えた(音声なので聞こえたかな)のかもしれません。

     
    ある種、ほほえましい状況ですが、でも遠慮がちになって、聞くほうも答えるほうも、切っ先が鈍ってはいけませんので、そこはまずは、聞き手である先生からズバズバ質問をしていただければと思います。

     
     
    そんなことを思いながら、お客様の看護に関するインタビューの内容を、しっかりテープ起こしさせていただいています。

     
    文章化の仕方は、ケバ取りが最適です。

    ケバ取りテープ起こし
    https://www.tapeokoshi.net/kebatori.html

  • 作成実績2016年8月 所感

     

    2016年8月の作成実績のうち、何個かをピックアップ。

     

    ○財務・人事に関する理事者会議

    出張録音の案件。たしか公認会計士さんなど、有識者の方多く。難しい内容ではあったが、組織運営をどのようにしていくか、人事の考え方は、など。

     

     

    ○言語研究のための会話素材

    かくいう私も言語学系が専門だった。だからこの分野は興味深い。いつか依頼者様に詳しく教わりたいものだ。

     

     

    ○上場企業の決算説明会

    ○寺社運営についての決算説明会

    決算説明会というのは、ある種機械的に無難になりがちになる。そりゃそうだ、滅多なことは言わないほうが得策。冷静沈着に、が大事。

     

     

    ○健康食品の利用者への電話インタビュー

    ○TVCM素材動画

    最近はホントいろんな健康食品が売られている。

    売り手側もかなりの広告費を使っているのではないだろうかと。

    そしてテープ起こしもその広告費の一部を担ってしまっているわけだが、自社内で原稿を作るより、よほど安価なので得策。

    Q&A形式のですます調が使い勝手が良い。

     

    インタビュー・対談テープ起こし

    https://www.tapeokoshi.net/interview.html

     

     

    ○映画史に関する役者へのインタビュー

    超大物の役者さんが取材対象。研究用。

     

    映画ではないが、どうやら初秋の一押しはこれらしい。いい内容過ぎて、覚悟しいや。

    映画『君の名は。』公式サイト

    http://www.kiminona.com/

     

     

     

    その他、空き家問題についての講演を作成しながら、私の空き地問題をさて、どのように片付けるか。楽しみすぎる。

     

     

  • 【出版・ウェブ掲載】ケバ取りと整文どちらが良い?

     

    インタビューや講演内容などを出版する場合、あるいは、ウェブ掲載する場合、

    その下準備としてのテープ起こし原稿は、ケバ取りと整文どちらが良いかというお話です。

     

    弊社が納品させていただいた、整文の原稿と、ケバ取りの原稿は、どちらを出版やウェブ掲載用の元原稿として用いたらいいだろうか?

     

    ケバ取りの場合、

    1.「あのう」や「そのう」などそれ自体意味のない表現

    2.「~ですね、~ですね、」のような同一表現の連呼

    3.「たとえば~、たとえば~、・・・」、「要するに~、要するに~、・・・」のような口癖

    これらをカットして、これら以外は話している通りに文章化を行います。

    ケバ取りの原稿の場合は、何より臨場感があります。つまり、ケバと呼ばれるものを文章化しない以外は、すべて話したとおりの原稿が出来上がりますので、話し手の話し方などもそのまま再現されるわけです。

     

     

    整文の場合、

    ご要望にもよりますが、スタンダードな整文ですと、

    1、ケバを取る

    2、ですます調にする

    3、冗長的な箇所をカットする

    4、本旨に関係がない、または関係の薄い内容はカットする

    というもの。

     

    整文の原稿の場合は、文章が「整っている」ため、使い勝手がいいです。

    出版の前段階としての完成度は、整文のほうが高いです。

     

     

    以上を踏まえまして、

    原稿を読んでいてリアリティを感じるのがケバ取りの原稿で、扱いやすいのが整文、です。

     

     

    いずれにしても、弊社の整文サービスでは、ケバ取りの原稿と整文の原稿どちらもお付けしますので、あとはお客様のお手元でどちらをお使いになるか、ご判断いただくだけです。

     

     

  • テープ起こしは、これで初めて「精度が高い」と言っていい

     

    テープ起こし原稿を作成しているときに、気をつけていることとして、「精度の高さを確保する」というのがある。

     

    当然といえば当然のことで、とりわけ私たちはこの精度の高さの確保に重々力を入れている。(そのため、お急ぎの場合にご対応できないことが多いのは、申し訳ない限りなのですが)

     

     

    で、今回は、その中でも、こんなことに気をつけていますよということをご紹介したいと思います。

     

    それでは、話者の判断です。

     

     

    たとえば、有識者や自社のお客様にお電話でインタビューする内容があったとき、

     

    当事者(つまり、インタビューイ)がはじめにお電話に出るとは限らないんですよね。

     

    「もしもし」

     

    と、どうやら当事者(インタビューイ)の奥様と思しき方で電話口に出られることはよくあります。

     

    で、これは非常に高い確率で奥様だと思われるのですが、確証がない場合は、女性Aという表記をします。

     

     

    もしかしたら奥様ではなく、たとえばご親族や、職員さん、たまたまそのおうちを訪れていた方かもしれません。

     

    そのため、間違いがないようにというスタンスで、女性Aという表記をするわけです。

     

    女性Aという表記にすることによって、依頼者様が原稿を用いられるとき、お話の立場や内容によって「あっ、この女性Aは○○さんだ」とわかりますので、使い勝手がよくなります。

     

    その意味では、奥様表記でもいいのですが、合っているかどうかわからない状態で、いわゆる「あてずっぽう」で表記をするというのは、私たちのポリシーに反するため行っていないんです。

     

    つまり、「精度を高める」には、まさに音声を忠実に文章化することに加え、誤っているかもしれない要素を極力排除することも含まれています。

     

    今回のお話では、後者に該当するわけですね。

     

     

  • インタビューの仕方ってものが

     

    看護研究に関する患者さんやその親御さんへのインタビューだったり、有名な企業の社長さんへのインタビューの場合、もちろん、事前にインタビューをするアポをとっていて、

     

    「さあお伺いしよう」

    「さあ答えよう」

     

    という気が、お互いマンマンだから、いろんなことを聞けば、いろんなことを答えてくれます(たまにそうでない場合もありますが 汗)。

     

    それがアカデミックな使用用途であればなおさらです。

     

     

     

    いっぽう、場面はガラッと変わって、プロ野球のヒーローインタビュー。

     

    そのインタビュアーの質問がちょっとヘン。

     

    その日のヒーローがなかなか答えてくれないからなのか、それとも単にインタビュアーも飽きているのか(そんなことないか)、

     

    アナウンサー「このヒットが、今後のきっかけになるんじゃないですか?」

    アナウンサー「今日、大勢のファンの皆さんも喜んでくれていますが、どうですか?」

     

    なんだか、インタビューをしているのではなくて、自分(インタビュアー)がほしいと思った答えを言ってもらいたいというような質問ばかり。

     

    それで次の日、新聞で、

     

    「○○選手は、ヒーローインタビューでこう答えました」

     

    なんて、書いていても、まあそりゃそうだよね、と思ってしまいます。

     

    そういえば、昔から「そうですね」がやたら多いなあと思っていましたが、よくよく考えてみれば、インタビュアーの質問が、ほぼ全部、答えを言っているようなものですから、「そうですね」って、どうしても口についてしまいますね。

     

    そんなことに気がついた、プロ野球交流戦、巨人対オリックスでした。