2023/08/14
テープ起こし原稿を作成しているときに、気をつけていることとして、「精度の高さを確保する」というのがある。
当然といえば当然のことで、とりわけ私たちはこの精度の高さの確保に重々力を入れている。(そのため、お急ぎの場合にご対応できないことが多いのは、申し訳ない限りなのですが)
で、今回は、その中でも、こんなことに気をつけていますよということをご紹介したいと思います。
それでは、話者の判断です。
たとえば、有識者や自社のお客様にお電話でインタビューする内容があったとき、
当事者(つまり、インタビューイ)がはじめにお電話に出るとは限らないんですよね。
「もしもし」
と、どうやら当事者(インタビューイ)の奥様と思しき方で電話口に出られることはよくあります。
で、これは非常に高い確率で奥様だと思われるのですが、確証がない場合は、女性Aという表記をします。
もしかしたら奥様ではなく、たとえばご親族や、職員さん、たまたまそのおうちを訪れていた方かもしれません。
そのため、間違いがないようにというスタンスで、女性Aという表記をするわけです。
女性Aという表記にすることによって、依頼者様が原稿を用いられるとき、お話の立場や内容によって「あっ、この女性Aは○○さんだ」とわかりますので、使い勝手がよくなります。
その意味では、奥様表記でもいいのですが、合っているかどうかわからない状態で、いわゆる「あてずっぽう」で表記をするというのは、私たちのポリシーに反するため行っていないんです。
つまり、「精度を高める」には、まさに音声を忠実に文章化することに加え、誤っているかもしれない要素を極力排除することも含まれています。
今回のお話では、後者に該当するわけですね。